このレビューはネタバレを含みます
ドラマ後視聴。関係作品はインクレディブルハルクも履修済み。エターナルズ見ていなかったがセレスティアルズについてはなんとなく知っていたので、おおよその背景は知った上で視聴した。ドラマ後の世界で、キャプテンアメリカとして活躍するサムが大統領銃撃事件の犯人を明らかにしていくストーリー。冒頭のサムとホアキンの戦闘シーンでキャプテンとしての自信と後輩育成を進めるサムの姿が描写される。ホアキンとの会話も、かつてのスティーブとサムの会話のような雰囲気が感じ取れて嬉しい。冒頭、ホワイトハウスでのロス大統領の演説シーン。ハリソンフォードの演技が良すぎる。ガラス越しでかつ色々と映し出される画面の横で自信満々に話す姿がよかった。その直後に銃撃事件が起こる。招待客のうちの5人が襲撃に加担し捕えられる。その中にはイザイアが。本人と話す中でどうやら記憶がないことがわかり、サムが原因を調べることに。スマホを介しての洗脳だったことがわかり、信号を辿るとそこにはインクレディブルハルクでハルクを作ったMr.ブルーことサミュエル・スターンズ。後のリーダーである。IHでハルクの血液が傷口に混入したせいで超人的な知能を得た彼をロスは基地に軟禁し、実験を繰り返させていた。後に銃撃事件はリーダーの目論見で、ロス大統領の名誉を失墜させることが目的だったことがわかる。セレスティアル島での日本軍艦との戦いのシーンは手に汗握った。ファルコンメインのシリーズはアイアンマンと同じく空中機動がかなり激しい作品であるが故に戦闘機との戦いは迫力があった。日本の戦闘機の放ったミサイルをいなす中でホアキンが負傷。落胆するサムを励ますバッキー。どうやら政治家になったらしいがその話はまた語られるのだろうか。ホワイトハウス前でロスが演説するシーン。演説中に洗脳のトリガーになる音声が流れ始める。呻くロス、赤くなる目、そしてついにレッドハルクに変身を遂げる。リーダーから飲まされていたピルによって彼の体は少しづつ超人のそれへと変化させられていたのである。戦うファルコンとレッドハルク、それでも歯が立たない、最後はベティと一緒に訪れた記憶のある桜並木で説得を試みて無事解決。対話で解決するという平和な選択をとる姿も、キャプテンとしての存在をさらに強固なものにするシーンだったと思う。ラストシーン。自らラフトに収監されることを選んだロスの元へファルコンが面会に、その後にはほぼ絶縁状態だった娘ベティの姿が。親子の再会が果たされるフィナーレだった。レッドハルクの強さとか、サミュエルのガバガバな動きとか、少しほころびはあるものの、ドラマ後の作品としてサムの姿を追えるのは嬉しいところがあるし、サムはキャプテンとして活躍しているところをみて、キャプテンらしさを感じた部分もあるため、いい作品だったと思う。イザイアの存在については少し疑問だが、老超人兵士が今後必要なのか?シリアス路線と伏線回収が多くて、MCUを追っている人たちにとっては楽しい映画だったと思う。新規はごめん。頑張んなきゃむずいかも。