キャラクター、ストーリー、音楽、世界観や背景、全てが中途半端にしておらず、素晴らしい作品でした。
一応吹き替え版で観ていますが、日本語による違和感はあまり無く、演技も良かったです。
メキシコの死者の祭りを題材にしていますが、日本にもお盆という似た風習がある。死者やご先祖様を大切にする心、そこに日本人の共感出来る部分であるので凄く好きになりました。だからみんなにも必ず共感出来る事でしょう。
「死」というのがこの映画最大のテーマになってますが、それほど重く描いてるわけでは無いので観やすく、それでいて凄く濃密に切なく描写出来てたのが凄いです。
自分も音楽が好きなので、音楽面でも興味を持てました。ミュージシャンになるという夢を持っている主人公が周りの家族の周りから止められながらも何とかコンテストに出場しようとするのですが、それを観ていて凄く健気だと思い、そこで一気に引き込まれました。
サルサをミックスした音楽が素晴らしかったため、メキシコのサルサを聴きたくなりました(笑)
何よりも良かったのが、死者の国の情景です。
最初に観たときはスクエニのFF並みに緻密で美しいと感じました。
聞いたところによると、スタッフがこの映画の世界観を出すために何度もメキシコに行ったそうですが、本当によく作り込まれていて釘付けになりました!
キャラクターも全体的に良かったし、ヴィランズにあたる人物も非道ながら納得出来るキャラでした。
好きじゃない点は一応何個かありますが、殆ど気になりませんでした。
今年に入ってまだ3月ですが、今年はもうこの作品と「さよならの朝に約束の花をかざろう」を超える作品は現れないのではないか。
そう思ってしまうほど、この2つは素晴らしいです。
BRAVO!!
自己満足点 95点
2018年 ベスト7位