ミヤサン

ぼくのエリ 200歳の少女のミヤサンのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.7
モールスを公開時に観てて、それがリメイクと知らずにこちらを借りて観ました。
改めて観ても、やっぱり好きな作品。

北欧の静かで冷たい空気が美しい。オスカーの家や服なんかがカラフルなので、夜の暗さに映える。
オスカーやエリだけじゃなく、街の人たちの描写も細かいな~と思った。みんな個性がある。猫おじさんとか。噛まれた女性の、もう人間じゃなくなったことを悟った感じとか。


モールスと比べると…
怖さやグロさは抑えめ。モールスも怖くはないけれど。
エリのビジュアルが、200年人の血を吸ってきた感があって好き。強さと、少し苦悩してる感じもいい。
エリとオスカーがガラス戸越しに話すシーンや、キスするところ、プールでのエリの力強い眼差しなど、印象的で好きなシーンが多い。

好きな人がいることで少し強くなったこと、その先が地獄でも一緒に旅立ったこと。
それから、長年エリのために尽くしてきたであろうおじさんの哀愁とか、これからああなるであろうオスカーのこととか…とても後引く、好きな作品です。
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