Kuuta

キングコング:髑髏島の巨神のKuutaのレビュー・感想・評価

3.8
ギャレス版ゴジラが「焦らしすぎ」と感じた自分も、怪獣がこれだけ暴れてくれたら満足。この手の作品でネックになりがちな脚本や悪役キャラも、地獄の黙示録・ベトナム戦争テーマとのリンクのおかげで安っぽくなっていなかった。

カメラを通してだったり、物陰に隠れながらだったり、そういうの無関係にカッコよく見せたりと、カメラワークがギャレス版より格段に進歩していた。ちゃんと最初に「怖さ」を見せつけること、怪獣の戦いの二次災害に巻き込まれる展開、コングが次々に武器を使うアイデアも良い。

一個だけ気になったのは随所に挟まるスロー。せっかくのテンポを損なっている気が。また、ブリー・ラーソンとコングの絡みはかなりあっさりなので、キングコングファンには物足りない…のかもしれない。

でも、全体としては充分な出来。この前段を踏んでのモンスターバース、期待したい。75点。
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