シネラー

キングコング:髑髏島の巨神のシネラーのレビュー・感想・評価

3.5
『GODZILLA ゴジラ 』に続く
モンスター・ヴァース第2作であり、
アメリカの怪獣王と言える
キングコングを描いた快作だ。
劇場で鑑賞済みだが、
久しぶりに鑑賞。

物語は単純なものであり、
未知の島へと躍り出た人間達が
怪獣達に襲われていく
モンスターパニック映画だ。
それ故に、中身がないと言われれば
否定できない作品ではある。
登場人物も一部を除けば、
特別良い訳ではない。
『地獄の黙示録』と『キング・コング』
を掛け合わせた作品だ。

只、コングの髑髏島での役割に
フォーカスした映画として、
従来のキングコング映画に比べ
新鮮味があるのは確かだろう。
今までのキングコングにあるのは、
悲劇的な怪獣としてのイメージだ。
しかし、本作では髑髏島の頂点であり、
その生態系を守る王だ。
この描き方はとても好きな要素だった。
又、従来との違いをもう一点挙げると、
髑髏島の島民が友好的だったのも
個人的に気に入っている部分だ。
キャスト陣に目を向けると
MCUでヒーローやヴィランを演じる
面々が主要人物なのは面白い。
しかし、そんな中でも
ジョン・C・ライリー演じる
大戦時に不時着したパイロットは
影の主役と言っても良いと思う。
物語は彼がコングと出逢い、
帰還するまでの話とも言い換えられる。
そして、やっぱり国境を越えても
日本刀は人気だと思った。

劇場で鑑賞した際の感想だが、
ポストクレジット部分の前に席を立つ
観客が多かった事には
少々気が滅入った。
是非とも最後まで鑑賞して欲しい。

怪獣映画、モンスターパニック映画
が好きな人は問題なく
楽しめると思うが、
思っていたよりはグロテスクに感じる
部分もなくはないので、
そこには注意が必要だと思う。
シネラー

シネラー