フェミ研ゼミ

溺れるナイフのフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

溺れるナイフ(2016年製作の映画)
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言葉では言い尽くせないことがあるとわたしも思ってとにかく、とにかく私は酒を呑んだ。
そしてラーメンも食べた。丁寧にご馳走様と言ってできるだけ真面目に歩いた。
打ちのめされたかったのに、なんとも言えぬ仕上がりの映画を観て、わたしは自分の失敗のように悔しくなって酒を呑んだ。
わたしが感じたことはわたしにしか言えぬのに何もうまく伝えることができなくて、飲み屋のおっちゃんにぶちまけたんだけど、そんなに丁寧に説明しなくてもいいんじゃないのこのなところで。
と言われて無性にブスなメガネに会いたくなった。
昼間から吉祥寺で呑みたくなった。
とにかく言いたいことを言いたかった。
今年は5.6年ぶりにおみくじ大吉じゃなかった。
なんかとにかく酒を呑んで映画の話をしたかった。
わたしは今年こそ、自分に納得したいのに、映画の感想文すらまともに書けなくなっちゃったんだよ。



映画と写真とマンガの違いを考えさせられたんだよ。
映画は時間を持っているのに、無茶苦茶に走って脇腹が痛むように感じていたマンガの中で感じたスピードがなかった。
目が回るようなくるくるとした。
そんなスピードがなかった。
カメラの重さを感じる怠さがあった。

そのつづきもその中身もしっかり感じたのに、わたしは酒しかのんでいない。
喋りたい相手はいない。
それがとてもさみしい。
コミックジェネレーション、わたしの青春の毛皮のマリーズの青春の歌。
全然よくないのに、こんなに悲しい悔しい泣いている。
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