ハッピーエンドのピピンのネタバレレビュー・内容・結末

一見、今までよりも分かりやすく思えるが、やっぱりハネケは難解だ。

スマホ越しの画面で始まりスマホ越しの画面で終わる。
工事現場の事故シーンや殴られるシーンなどの遠目からのショットも印象的。
祖父の「テレビの向こう側で起こってる事は何も感じないが、実際目の前で起こると悲惨なのだ」と言う言葉がハネケの現代社会へのメッセージなのだろう。

愛を知らない登場人物達の中で祖父は唯一愛を知る存在。
ボケたフリして話す言葉は全て意味深でメッセージなのだと思う。
「ところでお前は何者」
は移民問題に対する投げかけなのかも。