武装組織に潜入したかのような逃げ場のない120分間。
主人公の生活がどんな風だったのか、たしかに観ていたのに、鑑賞後に頭に残ったほとんどが、戦いのシーンなどの残酷さや悲惨さ。平和な場面を思い出せなくて、そこが最後の主人公に重なるところがあった。
アフリカの自然、家族の風景。歌うお母さんと食事の支度を手伝ったり、子供達の遊ぶ声や、イマジネーションテレビはいいシーンだったな。とか、そんなこともすっかり忘れてるエンドロールだった。たぶん、思い出せなくなってしまうんだな。思い出すってことにも力は使うから。
かなりきつかったシーンがたくさんあった…。10年以上前に撮られた作品だけれど、主人公を演じたエイブラハムくんや、子役たちに、ちゃんとケアがついてたらいいな…。
そして、個人崇拝と組織のタッグとは人生避けられる限り避けて生きていきたい。案外そこらじゅうにこの組み合わせは転がってると思ってる。
