Ryosho

夢の涯てまでも  ディレクターズカット版のRyoshoのレビュー・感想・評価

4.0
深夜2時頃に目が覚めて、観終わったら朝になって丁度いいと思ってたんだけど、ラストの方はうとうと夢混じりで映画のトリップ感とリンク。5時間の尺はドSヴェンダース。近頃ショート動画とシットコムばっかり観てた頭にムチを打たれましたわ。

22年にフランスに行ってから、日本にいても外国人の気分でいたい気持ちに気づいて、ときどき意識的にそうしてる。この作品の日本もその気持ちが生まれた。カプセルホテルにパチンコからの旅館の流れ。箱根のシーンは湿度まで見えるようだった。

映像(イメージ)に夢中になって依存することを、「自己愛の井戸に落ちる」と言葉にしたり、自分から切り離されたと嘆くシーンで海外旅行中にスマホ無くしてパニクってたときを思い出す。

科学とテクノロジーの最新ニュースの話題に事欠かない今現在の生活に対しても、示唆的なシーンがたくさんあった。五感の中で視覚にあまりにも比重を置きすぎてるって意見をどこかで聞いた。改めて自分の周りをみても、iPhoneで自分の視界をカメラロールやSNSにぶち込んだり、ルッキズムとかその辺の話題も元を辿れば視覚優位性につながるだろう。
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