ガタカのharuのネタバレレビュー・内容・結末

遺伝子操作により、適正者と不適正者が存在する世界。
不適正者のビンセントは、幼い頃からの夢を叶えるために努力を重ねるが、「不適正者だから」という理由でその夢は決して叶わないはずだった。そこで闇ルートで適正者の遺伝子を手にいれ、ついに夢を叶える…って努力だけじゃ夢は叶いません！多少は悪いことしないとね！ってシビアなテーマかと思ったけど、軸はそこじゃない。
一方の適正者はノリにのった人生なのかというとそうでもない。彼らは成功が前提で、うまくいったときの喜びとか感じられないから夢すら持てない。むしろ成し得ないことが起こったときなんかお先真っ暗。ジュード・ロウなんかまさに優秀な遺伝子持ってるのにその重さに耐えられなくなっちゃった。
宇宙へ行くこと、それは二人で目指した夢であり、二人で「ジェローム」だったんですね。だからユージーンも共に宇宙に旅立った。

最初警察の無能っぷりに驚いたが、ちゃんと最後にすっきりできたし全体的によくできてるなと。

鑑賞後にジワジワきて泣きました。