吉田ハム

キングスマン:ゴールデン・サークルの吉田ハムのレビュー・感想・評価

3.8

※ネタバレを含みます※

前作よりも不評だったらしいが、「秒でアガる」のダサいキャッチコピーは言い得て妙であったと思う。
無駄に複雑なセリフの応酬は抜きに、次から次へと新しい展開が起こる飽きさせない作りは今作も健在。分かりやすい勧善懲悪ストーリーを独自のアクション撮影法で彩る。また、メカニックの部分や「キングスマン」紳士達の独特の世界観が病みつきになる。
ただ、エルトン・ジョンは果たしているべきだったか疑問が残る。前作でもマーク・ハミルが似たような役柄を演じていたが、彼の登場はごく僅かであった。そして本作のエルトン・ジョンはストーリーに大きく関わる訳でもなく、要所要所で笑いをとるが正直あまり必要で無かったと感じる。
また、ハリーが復帰してから後遺症に所々で悩まされる演出も、ストーリーを煩雑にしていると感じた。それが原因でウィスキーが撃たれ、エグジーがハリーに疑いを持つ…という一連の流れが贅肉に見えた。
1番問題だったのはマーリンの退場のさせ方である。感動的に演出しているが、歌とBGMが微妙にズレているのが非常に気になった。あと、敵の目の前でそんなにしっかり目配せすればハリーとエグジーの居場所がバレちゃうでしょ!!
そういう中だるみはあったものの、アクション面や世界観には見せ場がたっぷりでとても楽しかった。ガン=カタであったりカーチェイスであったり前作になかったものを取り入れ新鮮味があった。またメカニック部分では、ステイツマンの参加でアメリカンな部分(バット、ボール、縄跳びの縄とか)も見れて面白かった。
全体を通して見れば非常に満足な出来であった。エンディングを見る限り、どうも続編も製作されそうな雰囲気が漂っていてぜひ期待したいと思う。
秒でアガった!!!!!!!!!

以下、雑記。
・俳優が豪華!
・ミンチ機…ファーゴかな??
吉田ハム

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