JunIwaoka

パティーとの二十一夜のJunIwaokaのレビュー・感想・評価

パティーとの二十一夜(2015年製作の映画)
3.5
2015.10.24 @ 28th TIFF

前作"ラブ・イズ・パーフェクト・クライム"が失踪事件をサスペンスというジャンルにとどまらず、制御不能な愛という哲学的な文脈で大胆に描いたように、今作も相変わらずというのか、ラリユー兄弟の独特な感性に困惑させられながら堪能させてもらいました。
正直よく理解出来ていないが個人的な解釈としては、疎遠だった母親の訃報を受けてキャロリーヌが向かった先は世俗と乖離した避暑地で、恥ずかし気もなく性生活を話すパティーをはじめ、一癖も二癖もある人たちに出会い、触れ合うことで自戒のように抑圧していた欲望を解放していく。ミステリー仕立てのコメディタッチなストーリーで辿る心理は性の解放によって生の喜び知るということでいいのかな。。なによりも決して若くはないのにキャロリーヌ役のイザベル・カレが初々しくて魅了されて見応えあった。
ドン引きする性癖をまるで哲学を語るように話したり、分かりにくい表現(分からないまま受け止めるのが正解な気がする。。)も多いからなかなか難しくて、日本人の感性では合わない気がしないでもないので、今作もよくてDVDスルーなんだろうな。。
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