てるる

草原の河のてるるのレビュー・感想・評価

草原の河(2015年製作の映画)
3.8
「映画で観る 現代チベット」特集上映。

東京国際映画祭2015では「河」というタイトルで上映。
日本でチベット人監督の劇場公開されたのは本作が初めてだったらしい。

6歳の女の子ヤンチェン・ラナ。
父グルは過去にあった遺恨のせいで、祖父を許せないでいる。
そんな中で母が妊娠する。

山で暮らす親子の日常を描く静かな作品。

あまり知ることの無いチベットの生活だけど、子供心や親子の確執などは他の国と変わらない。

ヤンチェン・ラナ役の子は素人で実際の名前もヤンチェン・ラナ。
監督の遠い親戚らしい。

産まれてくる赤ちゃんへの嫉妬、子羊のジャチェへの愛情、父への不信など、とても素人とは思えない素晴らしい演技。

それでいてとてつもなく可愛い。
天使か!

父親役のグルも監督の親戚かつ素人なんだとか。
この人も上手い。

音響というか、後から吹き替えてるのか口の動きとセリフが若干ズレてるのは気になる。

山々の大自然と放牧など、雰囲気としては「ブータン 山の教室」に近くて凄く好み。
その美しい映像は劇場で観られて良かった。
てるる

てるる