言葉にすると感動が逃げてしまいそうになるから、ちょっとでやめておく。
自分的にはあらゆるところがツボ。
迷子の少女の顔は天使のよう。その少女を国境を越えて親元に届けようとする青年(おじさんではないよな)の顔がまたいい。イケメンという意味ではない。日本ならグッさんのようで、それに肖像画の西郷隆盛を加えたような顔。
少女は言葉こそ話せなかったが、別の「チカラ」が備わっていたと感じる。迷子になっても天使のように朗らかで、何より大勢の人々のなかからバジュランギただ1人を直感で選択したからだ。
バジュランギについてはあまり語るまい。
『LIONライオン25年目のただ今』のような出だしで、チャップリンの『KID』のような展開。そして『ミルカ』と『PK』のテーマ性。そして、そのどれより優れて素晴らしい。
迷子の少女を演じた子役さんは本当に良かった。表情のみで、結構複雑な内面を表現していて、涙腺が弛まされた。
それから、作品中、おでこを平手でパンとたたいて、「あちゃー」みたいなリアクションがあり、印象的だった。いま、日本では殆どやらなくなったが、自分は今から多用して再流行させるつもりだ。^_−☆