まぁドキュメントってことで、映画としての評価は普通なんですがね。
1つの新しいカルチャーを作るということがいかに偉大で難しいのかがすごく良くわかる良い作品だった。
あそこまでこだわり抜いたからこそ新しい何かを作れたんだということは理解できるが、その栄光の影にどれだけの人の人生があるかを考えると、綺麗な部分だけを観れないなとか思ってしまう。
良くも悪くも大勢の人生を巻き込んで突き進む。それはもはや台風みたいな災害のようなものなのかもしれない。
コロナショックでお店が終了してしまったことを考えても、継続していくことが1番大変なんだなぁと諸行無常を感じる。
だがしかし、昨今の『少し特別な時食べるような飲食店』の庶民化を見ると、ダラダラと続けるために良さが失われていっているような気もして、NOMAのように栄光から終業までを一気に駆け抜ける方が美しいのかもなんて無責任に考えてしまった。
永遠じゃないからこそ偉業と呼ばれるのかもしれない。
そんなこと言っても、実際に働いている人からしたら理想と美しさだけじゃ生活していけないわけだしなぁ。
飲食ってなんて難しいんだ。