12月に特集上映「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」が開催されるフレンチコメディの才人ピエール・エテックス。
道化師、ギャグマン、イラストレーター、俳優、監督と、多彩な才能を発揮し、ジャック・タチの一連のオシャレなイラストレーション制作、助監督、出演もしている。
本作でも脚本(共同)、監督、主演を担当。工場を営む実業家の一人娘と結婚した元プレイボーイ男ピエール役を最高に面白く演じたラブコメです。
大きな教会で挙式中のピエールとフロランス。
天性のプレイボーイ？ピエールは、過去の女たちを思い出している。2人同時に付き合っていたイレーネとマルティーヌ、修道院を出たばかりのテレーズ…etc
そんな彼が、いつの間にか、工場を営む実業家の一人娘フロランス（アニー・フラテリーニ）と結婚し、工場の管理職にさせられてしまった(笑)流れと、フロランスと仲良すぎ&干渉し過ぎの母の存在など、ピエールにとって幸せではあるものの退屈極まりない日々が面白く展開。
25歳で結婚し、38歳となったピエール。
我慢出来ずに出社途中にすれ違う美人に手を出して一時家庭の危機となったりしつつ、秘書のルイーズが辞めることになり、18歳の若き美人秘書アニエス（ニコール・カルファン）が登場すると、彼女との妄想が抑えきれなくなっていく・・・
寝ていたベッドが動き出し、公道を走り途中でネグリジェ姿のアニエスを乗せて・・という夢（妄想）シーンが最高。
ピエールのアニエス問題を相談する親友ジャック、街でも注目されてるピエールの噂を拡げるおばちゃんたち、よそ見してまだ飲みかけのグラスも片付けちゃうギャルソン…と、脇役たちもいい。
ラストまで最高に楽しめました。
