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ジャッキー ファーストレディ 最後の使命のらのレビュー・感想・評価

3.6
いくらでも感動的なヒューマンドラマにできそうなのに、ジョン・F・ケネディ暗殺後の国葬を前にしたわずか数日間のジャッキー(ジャクリーン・ケネディ)の混乱と懊悩と執念だけを徹底して描き出そうとしている。一代記ではなく、短い期間を集中して描くという部分は『スペンサー ダイアナの決意』と共通しているが、ある種のフィクショナルな開放感やゴシック・ホラーなテイスト、美しくも鮮烈な映像に新奇な快楽感のある『スペンサー ダイアナの決意』より本作はさらに潔くドライだ。それゆえに地味でもあるのだけど。
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