♪ Peach Time I Love You
今晩バシッとダンスをしようぜ
Down town boy
イケてない少年を元気づける系ホラー。
…と思いきや、主人公には可愛くて優しい幼馴染の女の子がいるんです。しかも、相手からは想われている様子。
これはねえ!
勝ち組ですよねえ!
どう考えてもバリバリの勝者ですよねえ!
と、声高に言いたくなるのも当然の話。
申し訳ないが、少しくらいはイジメられても仕方ないよね…なんて思った僕は鬼畜ですか。人非人ですか。でもね。幼馴染の彼女に加えてベビーシッターまで美人なんですよ。
しかも、それが優しく指導してくれる…
と、ここから先は物語で確認してもらいたいのですが、正直なところ、序盤から主人公の勝ちが目に見えていたので、ハラハラもドキドキもありませんでした。
でも、ツマラナイことはなく。
寧ろ、ホラーの皮をかぶったコメディと思えば良いわけで。画面に向かって全力で「なんやそれ」とツッコむが吉なのです。
それにバイオレンス描写も軽め。
血は飛び散りまくるし、身体欠損描写もあるんですが、それでも軽いんです。ギャグマンガをリアルで表現したらこんな感じ、くらいのレベル。
また、下ネタも軽め。
生々しさが薄いんで、エロ本を初めて読んだ中学生よりも“初心”じゃなければ大丈夫。心に引っ掛かることも、傷つけられることもないと思います。
それでいてオタネタは割と濃いめ。
映画好きに訴求する単語や場面が多いので、その辺りに詳しいと楽しいと思います。特に終盤の“あるセリフ”が際立つかどうかは…知識に頼らざる得ないのが事実。
なので、全体的にバランスは悪いですね。
それがB級映画だ、と言われたら、それまでなんですけども。それに監督さんの個性は十分に感じるので、好きな人は好きなタイプの映画だと思います。
まあ、そんなわけで。
尺が短いのでサクッと隙間を埋めるには最適な作品。期待値を上げずに表層を撫でるように楽しむ姿勢をオススメします。