ron

カルテル・ランドのronのネタバレレビュー・内容・結末

カルテル・ランド(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ちょっともう、ドキュメンタリーとして凄すぎる。RBSSの時も思ったけど撮ってるマシューハイネマン監督どういう肝の座り方してるの。これがネトフリにある事実よ、広まれ。

知見
・自警団
自分がやっていることは正しくて相手は悪だと「信じている」と語る。しかし、カルテルと同じことを自警団は繰り返す。正義の象徴であったミレレスは自分が作った自警団に排除され、もともと守りたかった家族も失う。「自分の責任。これが人生」、リーダーの孤独と愛人。連邦警察に組み込まれた自警団の誇らしげな笑顔、バッヂや強い武器。
・麻薬組織
「あんたたちと同じようにきちんと働きたいだけ」と語る。貧しいから、仕方がない。カルテルは終わらない。麻薬を売った金が自警団の武器に、しいては連邦警察の一部となると語るメンバーの胸には連邦警察のマーク。
・連邦警察
正しさの象徴みたいなクリーンな笑顔、握手、講演会。その裏で自警団の悪印象を流し、カルテルとの繋がりが示唆される。法律ってなんだ???正しさってなんだ???

むしろ一番状況を冷静に見ているのは麻薬組織カルテルではと思わせる、だれも正しくない、「信じる」とはなんだと問いかけるとても良くできた作品。ドキュメンタリーであることが信じられないけど、事実。
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