TAK44マグナム

血まみれスケバンチェーンソーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.6
チェーンソー・オブ・ザ・デッド!!

どうも~、何故か最近、子供と一緒にマイブーム(Ⓒみうらじゅん)となっているデュエルマスターズで、お気に入りのカードが「復讐チェーンソー」という物騒なホッケーマスク野郎というぐらいにホラーガジェットのド定番であるチェーンソーを愛してやまない(でも怖いから持てない)TAKAです~。

そんなチェーンソーをメインに据えたスケバンVS改造死体軍団という、エキセントリックすぎてクラクラしてくる三家本礼の人気ホラーアクションコミックを、主役の鋸村ギーコ役に「仮面ライダードライブ」でヒロインを演じた内田理央を抜擢して、まさかの実写映画化敢行!
タイトルそのまんまに、スケバンが血まみれになりながらチェーンソーでブッタ切ってまわるという、どうかしてる内容がまさに未体験というわけで恒例の未体験ゾーンの映画たちの一本に選出、しかも邦画代表になっちゃっている感じということで、同じくゾンビが暴れまわるオーストラリア産の「ゾンビマックス」と続けて、勝手に「ゾンビ映画日豪血戦二本立て」と銘打って鑑賞してきましたよ!
ちなみに原作コミックは三巻までしか読んでいませんが、ちょうど三巻までを映画化したものです。

まずはじめに、原作の設定は概ねそのままで、細かくアレンジが加えられています。
原作を再現した場面もあるし、原作には登場しない場面や、校門での持ち物検査シーンのように整合性のために変えてある場面も混在。

一番違うのは、舞台となっているのが学校のみということ。
なので、ゴアゴアゾンビクラブの秘密基地は登場しませんし、変態めし屋とか幼稚園バスもカットされております。
これは低予算対策の一環なのかもしれませんね。

また、原作ではたんなるやられキャラに近かった忍者部の面々の扱いが、人数は減ったものの大きくなっています。
特にハンゾウが爆谷さゆりを凌ぐ扱いになっていてビックリ!
かなり格好良いキャラクターに大変身をとげています。
その反面、原作では重要な立ち位置であった爆谷の設定がかなりソフト化されており、レイプ犯やギーコとの百合な場面は出てきません。
しかし、元AKBの佐藤聖羅が文字通り身体をはった恥ずかしい演技で頑張っておりますぞ!
股間ミサイル発射M字開脚ポーズもまんまだし、原作では未登場だった奇跡のケツからミサイル装填場面まで用意されていて、思わず脳髄が溶けてしまうところでしたよ!

他にも、クラクラしてくる珍場面が次から次へとスクリーンに映し出されて、そのたびに目がしらが熱くなるのを感じました!
必殺のつらぬきやうちこみのチェーンソーもしっかり再現されていたり、工作部部長のルックスがやばいぐらいまんまだったり(助手の水島がすでに死んでいたのには仰天)、扱いが超小さくなってしまって残念だったけれど一応出てきた神田の再現度も高かったし・・・・・
しかし、何よりも最高にサプライズさせてくれたのは、くノ一が放った渾身の忍術!その名も「Gカップ白刃どり」!!
色々なオッパイの使い方を見てきたつもりでしたが、まだまだ世界には底知れぬおっぱいの使い方があるんだなということを教えてくれましたよ!
相手がチェーンソーでなければ、本当に白刃どりが出来るかもしれなかったGカップおっぱい・・・・・血まみれになるには惜しいおっぱいでした。

と、まあ、ここまでは良かったのですが、そこは低予算邦画の限界というか何というか、ちょっと目につくダメダメポイントもいくつか散見されました。

とりあえず、テンポが良くないと思います。
悪いとまでは言いませんが、特に会話している場面は撮り方も単調で平凡、さらに台詞の応酬がクドいので、流れを止めてしまっています。
ネロがギーコを恨む理由など、けっこうどうでもいい事を引っ張りすぎなのもどうかな、と。
もっとアッサリ描いて、奇天烈な戦闘アクションに尺を割いて欲しかった気がします。

あと、廊下でのバトルでは、小川ゴム製みたいなマスクをつけただけの改造死体もいたりして、予算がつきたのかと(苦笑)
後半出てくる改造死体たちはみんな雑なつくりで、あまりにもショボくて萎えましたね。
原作みたいに、頭から硫酸だしたりするようなトンでもなくアホらしいのを期待していたのですが・・・。

それと、細かいことを言ってしまうと、ギーコの性格設定が微妙に原作と違うのが個人的に気になりましたね。
ルックス的には、内田理央の目力強そうな大きな目が似ているし特に文句はないのですが、独特の倫理観や行動原理について、少しアクが弱い印象を受けました。

BUT、でも、しかーし!
お尻推しのグラビアやっている内田理央の桃尻がばっちり見える素晴らしい撮影アングルに、「おお!わかってんな!!」と眼福だったし、惜しい部分もあるけれど、総じてこの手の邦画の中では良作だと言えるでしょう!
内田理央のお尻、山地まりのスクール水着、佐藤聖羅のM字開脚、そしてGカップ白刃どりを見たいなら、尚のことオススメしておきましょう!
更に、一般人から後ろ指さされるぐらいに奇異な趣味嗜好(例えばホラー映画とか)に一生懸命だったりする貴方(あ、自分もだった!)におくる、ギーコからのありがた~いお言葉が頂戴できる映画でもあります!
どんなお言葉なのかは観てからのお楽しみですが、「変なことだろうが何だろうが、一生懸命ハマればいいんだ!」と、明日からの生きる気力が湧いてくるとだけ言っておきましょう・・・フフフ。

それにしても、あのチェーンソー・オブ・ザ・デッド・・・マジで欲しいなあ~~!!
部屋に飾りたいぜ!!
・・・・・飾ったら、たぶん「なに変なの置いてんじゃ~!」と、チェーンソー・オブ・ザ・デッドで切り刻まれるのがオチなんでしょうけれど・・・(汗)


劇場(ヒューマントラストシネマ渋谷)にて