TAK44マグナム

ラスト・シフト/最期の夜勤のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.2
短評です。


引越しのために閑散となった警察署が超常現象に襲われる、お化け屋敷ホラー。
警察署が丸ごと引越しする最中が舞台となると真っ先に思い浮かぶのがジョン・カーペンター監督の「要塞警察」ですね。
え?「踊る大捜査線」の三作目?
いやいやいや、そこは「要塞警察」でしょう!
アイスクリーム買ったら撃ち殺される理不尽なヴァイオレンス!最高です!
まぁ、百歩譲ってリメイクの「アサルト13」も仲間に入れてあげないこともないですが・・・
って、何の話?!

どういった内容かと言いますと、新人の女性警官の初勤務が旧警察署の当直でして(何故、初勤務の警官が担当になるのかには理由がちゃんとあります)、誰も訪れないであろう退屈な任務だと思っていたらトンデモなかった!って話です。

何故か署内で立ちションをブチかます浮浪者のオッサン!
これも悪魔崇拝者たちの怨念なのか?
キモい化け物も出てきますが、やたらとネチッこく婦警さんをビビらせるのをずっと傍観者として見ている感覚です。
最終的に警察署の引越し理由が判明するあたりからゾゾゾっときましたが、後味が悪いので(タイトルに「最期の」なんて付けちゃっていますし)好き嫌いは分かれるかもしれませんね。
驚かし系お化け屋敷ホラーとしてはソコソコ楽しめましたよ。
新人警官然を好演している主役の女優さんが美人さん。
全編の八割方が彼女の独演会な本作はある意味、目に優しい作品。

監督は、学帽にカッター仕込んだヘンテコな殺人鬼が出てくる「死への招待状」のアンソニー・ディブラシ。
うん、あのポンコツスラッシャーよりかは面白かったですけれど、途中何度か悪魔ではなく睡魔に襲われました〜。
(深夜に観る方も悪いですが(汗))
驚かしの魅せ方はタイミングやカメラワーク等、悪くなかったと思います。
しかし、手堅くはありましたが、ちょっとパンチの無さが気になる出来でしたね。
惜しい。


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