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『黄金の河』に投稿された感想・評価

No.458[昔懐かしき桃源郷] 70点

この時代のインド映画界を代表する監督であるガタクの代表作だが、サタジット・レイが偉大すぎて完全に忘れ去られているのが悲しいところ。本作品に限って言えばイシュヴァルやアブヒラムの業が無駄に深いとことかレイの"オプー三部作"と同じ匂いがする。こいつらは前世に何したらこんな悲惨な人生になるんだよ。

バングラデシュ難民の青年イシュヴァルとその幼い妹シータは、目の前で母親を連れ去られた少年アブヒラムを養子として迎え入れて仕事を得た郊外に引っ越す。やがて成長したシータとアブヒラムは愛し合うようになり、イシュヴァルは思い悩む。アブヒラムのカーストが自分やシータより低いと分かってしまったからだ。しかし、ふたりの愛は断ち切れずカルカッタに駆け落ちする。イシュヴァルは発狂する。

黄金の河とは勤め先の隣に流れるスバルナレーカー川のことで、シータの理想郷として彼女が子供に伝える川である。インド人にとって川がどれだけ重要なポジションにあるかはインド人でないので分からないが、あの汚い(と言うのも失礼だが)ガンジス川を"聖なる川"として崇めているわけだから重要なのだろう。加えて、元軍用飛行場が"陸の河"として登場し、水陸の両方から幼き頃に好きな人と過ごした理想郷であることを物語っている。

やがて、シータとアブヒラムの間に子供が産まれるが、アブヒラムが自動車事故を起こしてリンチされてしまい、シータは売春婦となってお金を稼ぐこととなる。時を同じくして旧友と人生最期の旅としてカルカッタにやって来たイシュヴァルは売春宿に入り、初めての客としてシータに出会う。シータは絶望してその場で自殺し、イシュヴァルにはシータの子供が残される。ふたりでイシュヴァルの家に戻ってくるシーンで漸く母親の言う"理想郷"にたどり着いた少年が弾けんばかりの笑顔を見せながらイシュヴァルを振り返る後ろに全てを包み込むように流れるスバルナレーカー川の美しさたるや。

ムカージーはこの時点で23歳なんだけど、それよりも「大都会」(1963年)と「チャルラータ」(1964年)はもっと若かったってことの方が驚き。でもその二作より若くみえるのは役柄のせいなのかしら。本作品でもその存在感は健在。ちなみに自殺シーンは中々衝撃的だったけど、イシュヴァルの悲しみのシーンは結構演劇的でノリきれず。

一応原題も"黄金の河"であるんだが、はやり理想郷という含意が大きいんだろう。
いつの間にかmubiで鑑賞できるようになっとる!?と驚きつつ歓喜したので拝見したわけだけど、世知辛さがある物語に反して役者の演技に軽さを覚える場面も幾らかありつつもオーソン・ウェルズや同時代のサタジット・レイばりに演出やカメラワークが卓越したところばかりだったので終始見入ってしまい、相変わらずこの監督の作品は凄まじいと感嘆するばかりだった。
当たり前のようにオールタイムベスト1。

号泣。私の記録によると2013年初泣き作品。大傑作。

パラジャーノフのように前衛と詩情を持ち合わせている。画面はほとんど、ウェルズのように広角レンズ+超仰角もしくは超俯瞰のショットから構成される。異様な画面です。
娘が森の中で歌うシーン、歌い始めるとカメラが森の中をくるくるくるくる360°以上パンを始める。かなり無茶なんだけど、ここグッとくる。
カルカッタのバーでメガネを壊されて以降、画面がピンボケになるのだが、それでタクシーに乗り、夜のカルカッタを車窓から眺めるシーンが美しかった。そこから、帰り血を浴びつつも妹の死体を眺めて、ピントがあってようやく顔を認識するまでの流れが物凄い。まじで。ホントです。
他にも凄いシーン盛りだくさんであった。 火⇒雨のオーバーラップも凄かったし、弟が生き別れた母の死に目で再開するシーンの、哀しみが列車の汽笛にそのままつながる演出も良かった! ハァ~


以下あらすじ


年の離れた兄妹がいて、兄がカースト最下層の母無し子を拾って弟として育てる。何年か立って、大きくなった妹と拾った弟が愛し合うようになるが、カーストの差を気にして、妹を別の男と結婚させようとするも、2人は駆け落ちする。(妹には恨まれつつ) 兄妹は元々孤児であったため、とたんに兄は孤独になり精神を病む。死ぬ勇気もない兄は、孤児コロニーの仲間と再会し、 自暴自棄となってカルカッタ(都会)で夜遊びにふける。一方、妹は男子を一人生むが、事故で夫を亡くし娼婦に身を落とす。カルカッタの娼館で兄妹が再会するが、兄を見るや否や再び言葉を交わす間もなく、妹が自殺。孤児となった甥を兄が育てる。(以上、あらすじ終)