みやび

シティ・オブ・ゴッドのみやびのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
4.0
「謎の独立国家ソマリランド」を読んでいたら、暫く前に気になってチェックしていたこの作品が見たくなりました。 ソマリランドじゃなくて、プントランドは海賊が横行していて、仕組みは全然ブラジル「神の街」とは違うのだけど「普通の仕事をやっても稼げないから悪いことしてる」っていうのは共通していました。捕まったり殺されるリスクを勘定に入れても、やっぱりヤクを売ったり強盗したりする方が稼げる。そんな世界って日本じゃ考えられないから、驚いたのと同時にそれが普通の国や街があるんだということに想いを馳せました。悪事に向いてしまっているのは残念だけど、こういった国のある種熱気やエネルギーのようなものが私は好きです。

リトルゼ、ベネ、ブスカペ等の人物が魅力的で、純粋なストーリーとしても楽しむことができます。一つ一つなんとなくは小さく区切られた話が連なっているのですが、スピリチュアルな部分も込みでこうしたからこうなった、という因果関係がしっかりしていてスッキリ終わる印象。
ベネに恋人ができて、まるで置いてきぼりにされるリトルゼがちょっとかわいそうでした。
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