もふもふキュートな英国子グマのパディントンが再び。1作目も良かったけど、2作目は更に良いじゃないかッ!!
ブラウン一家の一員として暮らすパディントン(CV:ベン・ウィショー)。ルーシー叔母さんへの100歳の誕生日プレゼントとして、アンティーク・ショップで見つけた飛び出す絵本を買う為に、アルバイトで貯金を始める。ある夜、飛び出す絵本を盗み出した泥棒を発見し、追い詰めるも取り逃してしまい、彼が絵本を盗み出した容疑者として刑務所に勾留されてしまう—— 。
ロンドンに来る事を願っていたルーシー叔母さんと、飛び出す絵本の中のロンドンの街並みを観光する演出が俊逸。序盤で心は鷲掴み。
トレードマークの赤い帽子と青いダッフルコート。それだけでも十分可愛いのに、囚人服を着たらもう更に可愛さ増し増しだっつーの。そして、毎度お馴染みのドジっ子ぶり。囚人服の洗濯に赤い靴下を混入させて色移りさせてしまい、囚人服をピンクボーダーに染めてしまうのも可愛い。語彙力は消えた。可愛いしかない。
理髪店のバイトでお客さんの髪の毛を勢いよくバリカンで刈っちゃうシーンも大好き。
飛び出す絵本に隠された秘密。
絵本を狙う泥棒の正体は、今や落ち目となってしまった俳優のブキャナン。様々な姿に変装するのが得意な理由にも頷ける。演じるのは我らが永遠の英国紳士おヒュー様ことヒュー・グラント。
刑務所で1番凶悪なシェフ、ナックルズを演じるブレンダン・グリーソンも、コワモテなルックスながら、パディントンの作ったマーマレードサンドに夢中になってしまう姿に頬が緩む。
ジェットコースターの様にテンポ良く進むストーリーと、散りばめられていた伏線が見事に回収されていく終盤の展開がお見事。
家族達がそれぞれにハマっているあれこれが、窮地に立たされたパディントンを救う一助となっていくのが面白い。
特にお父さんのヨガ開脚ね。
もう、声出して大笑いした。
悪役であった筈のブキャナンにとってもハッピーエンドとなる、刑務所でのミュージカルで締め括るセンスが素晴らしい。
囚人達だってブキャナンだって、ただの悪人で終わらない。関わる人達皆んなに良い影響を与え続けるパディントンの魅力が、サンドウィッチからはみ出しとろけるマーマレードのようにたっぷり溢れる傑作。