シンプルながら意味深なタイトルで気になっていたチェコヌーヴェルヴァーグの一作。
言葉で語ることが多くて理解できる字幕付きで見ないと内容を把握できず(逮捕されることに主人公が怯えてるという大前提すら画面見てるだけじゃ漠然としかわからない)、その点でブレッソンやベルイマンらの名作と比べても劣って見える。
しかし室内と一人称視点で映すパーティーの回想を交互に見せるのとか暗闇の室内で輝く灯火とかは視覚的に良い効果があり、そういう面白さがあったおかげでなんとか最後まで見ていられた。
サスペンスとしての演出も悪くはなかったけど、言葉がわからなくても内容や作品の良さがよくわかるものこそ真に良い映画という考えの自分としては惜しい作品であった。