村上パルキ

真白の恋の村上パルキのレビュー・感想・評価

真白の恋(2015年製作の映画)
3.8
味のあるいい作品だった。確かに、静かな映画だし展開も読めてしまう。しかし富山の美しい風景と相まって最後までしっかり見れた。

軽度の知的障害。さらに、幼少の頃の事件。そんな背景があるからこそ、家族は過剰な心配をしてしまう…まあ仕方ないなと思う。

真白はそんな家族達に納得いく明確な説明をすることができない。ただ泣きじゃくることしかできない。雪の中で悲しみ泣く真白。見ていていてウルッともらい泣きしそうになった。

"恋をした真白は、"普通"の女の子でした。"が映画のキャッチコピー。
でも"普通"の女の子よりも可愛いと思えた。ボソっとしか喋れなかったり。年齢30歳くらいなのに少女のような受け答えだったり。そういう点が逆に可愛いなと思った。

また主人公を演じた女優さんの見た目もすごく役柄とマッチしていた。カメラに写る雪の中の真白。まさにホワイトマジック。JR の毎年恒例のスキーCM ポスターみたいですごく綺麗。


キャストがほとんど無名の俳優陣。唯一知っていた父役の長谷川初範さん。すごく味のある演技をしていた。
村上パルキ

村上パルキ