T

彷徨える河のTのネタバレレビュー・内容・結末

彷徨える河(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

原住民の手によって、アマゾン川で洗礼を施されるような、自然賛美の域に留まらない芸術映画。ジャングルで薬草を探す旅。

ジャングルでは、都会人の理屈は通用せず、金は紙切れと化し、物質主義的な世界観は崩壊せざるを得ない。ゆえに、都会人にはジャングルが分からない。それは、この映画を観、評価する我々にも言えることだと思う。

高度に発展した文明社会の人間が、「神聖」な自然に足を踏み入れることの意味を、原住民の立場から考えたことがある人がどれだけいるだろうか。特にそれが、自然を文明社会に都合良く利用するためである場合、それは彼らの尊厳を踏みにじり、彼らに死よりも重い屈辱を与え得るのだと思う。

“蛇の抱擁”、それはまさにアマゾン、ジェフ・ベゾス。地球が育む生命のゆりかごであり、創造主を感じさせるような宇宙の一部、スペースX、イーロン・マスク。
T

T