7子

リップヴァンウィンクルの花嫁の7子のレビュー・感想・評価

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好きなものの名前をたくさん自分のものにしてみても、大きくて素敵な家に住んでみても、好きなものを着てみても、そういうことをしたのは自分なのにそうして出来上がった自分はなんだか虚構みたいになってしまって、なんていうか違うんだこれは本当の自分じゃないんだ本当の自分なんてのはもっともっとちっちゃくて惨めでどうしようもないやつで自分はそいつが大嫌いで……みたいな気持ちが私の中に普段からある。


……なんていうことは関係ないんだけど……


うーん、七海の気持ちだけがどうしてもわからない。七海が好きとか嫌いとかじゃなくて、全然わからなくて感情移入できなかった。なぜだろう

私自身SNSの類が苦手すぎて、ネット社会なんて滅びてしまえばいいのに、と少し距離を置きがちだから?

七海の「本当の自分」が見えなかったから?


でも自分の中にも、他人の知らない「本当の自分」がいるから、もしかしたら他人から見た私もこういうかんじなのかもしれないな


壮大なクラシックとか美しい映像とか、映画自体が綺麗に仕上がりすぎていて私には少し合わなかったというのもある。3時間はあっという間だったし、物語自体は好きな類なんだけど。要するに岩井監督が合わないということでしょうか、、、
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