7子

簪(かんざし)の7子のレビュー・感想・評価

簪(かんざし)(1941年製作の映画)
4.5
「情緒が足に刺さったんだ」ってパワーフレーズ!人物一人一人がたいへんチャーミング。おんぶで橋を渡る田中絹代と笠智衆の、脚だけ。帰ることが決まってしまったそのときの、みんなに背を向けてうつむく田中絹代越しの階段と上りきった3人。一人で階段を上るラスト。かっこいい〜。早稲田松竹に貼ってあった解説より「なにしろ清水宏は、ややこしいことがいっさい嫌いで、万事気楽に、人生を風景のように眺めて楽しむ主義であったようだ。…難しいこと、複雑なことを一切ぬきにしたスケッチであればこその、気どりのない、てらいのない、自然な憩いの気分の流露感もまたかくべつであると言わなければならない。」私もそんな主義でありたい2024年の始まり!
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