トリ

リップヴァンウィンクルの花嫁のトリのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督が黒木華をイメージして作った作品らしいけど、こんなにも幸薄い女の子の話の台本を読んだ時、はたして黒木華はどう思ったんだろう(笑)
主人公はほんとに意思表示がうまく出来なくて、そのせいで自分のせいでないことまで謝るしか出来なくて、それがつらくて途中で見るのをやめようと思ったくらいだったけど、最後まで見てよかった。ふたりがドレスを試着するくだりから涙が止まらなかった。嘘ばっかり、流されるばっかりでひどい目に遭ってきたふたりが、自分で選んだドレスを着て笑いあってるのがもうなんか尊くて…
いろんな人が優しくて、コンビニで店員さんが一個ずつ買ったものを袋に入れてくれるのすら、私なんかの為にと思うとありがたくて仕方なくて、だからその優しさにお金という対価を支払わないと居心地が悪くてしょうがない、って真白さんが訥々と言うところがすごく好き。コンビニで買い物するときたまに思い出す。
前半がかわいそうすぎてしんどかったのでスコア満点じゃないですけど、ここ最近見た中で1番刺さった映画かもしれない。
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