ゴリラ

ネコのお葬式のゴリラのレビュー・感想・評価

ネコのお葬式(2014年製作の映画)
3.0
“猫より犬が出てくる韓国映画の方がアタリが多い”

という韓国映画ジンクスを思い付いた
『犬どろぼう完全計画』『吠える犬は噛まない』『短い記憶』など犬が出てくる映画には良作が多い(『工作』にも金正日の愛犬出てるし!)
逆に猫が出てくる『サヨナラの伝え方』『子猫をお願い』は個人的にあまりハマらなかった

…と、
どうにか自分の説に落とし込もうとしたが、正直そこまで悪い作品ではなかった
かといって良作っていい切れる程ではないんだけど…
(『サヨナラの伝えた方』も『子猫をお願い』も決して駄作ではない)

別れたカップルが、同棲中に飼っていた猫を弔う為に1年ぶりに再会するところから始まる
何となく居心地の悪いまま二人の思い出の島に猫を埋めに行く現在、そこになれそめから別れるまでの過去の様子が挟み込まれる

“別れた2人が何かしらの理由により1日を共にする”
という意味では大名作『素晴らしい一日』に近い形式
と、名作と比較してしまうと『素晴らしい一日』の良さばかり挙げてしまいそうなんで止めとこ…

夢見てたレコード会社との契約が、逆に2人のスレ違いを生んでいくとこ
レコード会社と契約できたのが、自分の実力ではなくプロデューサーが彼女に気があるからだと分かってプライドが傷ついた、或いは単に嫉妬心からか…
言葉にしてハッキリさせるのが正解か、もしくはモヤモヤを抱えたまま大人を装うのが正解なのかは正直分からない…
ハッキリ伝えたところで必ずしもモヤモヤが解消されるとも限らないし逆に余計拗れる可能性もあるしなぁ
彼女からすればただ応援したい一心でとった行動なわけだし…
ここで彼が気持ちをハッキリ言わないから映画的には余白が残ってて色々想像してしまうな

序盤はかなりヒロインのキャラクターが気に触ったが、観ていくうちに慣れてきた

ラブストーリーものだと甘い付き合うまでの流れを描いた映画より、付き合ってから・別れてからを描いたものの方が自分の好みだと再確認した
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