婚前交渉の禁止を自身に課している女性(牧恵子)が、突如として記憶喪失状態のセックス・マシーンへと変身してしまう。幸せな結婚生活を待望している女性の「性のアドベンチャー」を描いている、日活ロマンポルノ。
主人公女性の記憶を取り戻すために、婚約者(浜口竜哉)と義兄(三田村元)が粉骨砕身。記憶喪失の原因を探っていく過程にサスペンス要素、エッチなショック療法を施していく過程にギャグ要素が備わっている。
端役では、個人的フェイバリット俳優の榎木兵衛(本作では木夏衛"きなつ・まもる"名義)が、ショック療法に加担するヤクザを好演。主人公のつま先までチュパチュパする、清々しいほどのかぶりつき演技を披露してくれる。
主演女優は特段美人というわけではないが、強姦シーンにおける迫真のアフレコ演技と新婚を目前にしたときのウキウキ感の表現が見事。陰を背負わされた女性の雰囲気作りもまた素晴らしい。