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イップ・マン 継承のあーぁのレビュー・感想・評価

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)
4.4
『ドニーさん、そして父になる』

強さとは何か?愛とは何か?
ドニーさんよその拳で語れ!!


最近ホラー映画ばかりで疲れたのでアクション映画ネタも呟いとこうと思いましてね。
あーぁ的抱かれたい男No.1のドニーさんが出ているとなると観ない訳にはいかんくてですね、もうレビュー書きながらも興奮が止まらぬわヽ(゚Д゚)ノ


ウィルソン・イップと言えばドニーさん。ドニーさんと言えばイップ・マン。
最早完璧な方程式なだけに面白くない訳がない!


しかしコチラ、一作目や二作目と同じようなカンフーウハウハ、人情コテコテ映画だと思って観ると少し期待を裏切られます。


今作では大きく路線を変えてきてまして、町や家族、そして夫婦の愛というイップ・マンを一人の『父親』として描いている点がこの映画の主題になっているわけで、ここら辺の演出は最早流石のウィルソン・イップ。


戦いと愛との間で揺れ動く板尾創路似なドニーさんの泣きの演技に目から汗が止まらない( ;∀;)




※ガッツリネタバレしているので未見の方は注意!↓↓↓







あらすじ⤵︎
1959年の香港。
葉問(イップ・マン)は道場を開き、妻と息子3人で幸せに暮らしてましたとさ。

しかし道場の仕事ばかりを優先するイップマンは妻とのダンスの約束もすっぽかしたり、仕事に追われる日々。



そんな折、息子の通っている学校がマイク・タイソン扮する外国人の地上げ屋に乗っ取られそうになり

毎日の様に学校へ野蛮なチンピラどもが押し寄せ、イップマンは学校と息子を守る為、警備員として毎日学校へ警護に当たることに。


そんな毎日朝帰りなイップマンをよそに妻は咎めることもせず、献身的に支えます。
これがドニーさんにはもったいないくらい出来た嫁( ;∀;)


病魔に冒されつつも忙しいイップ・マンにその事を打ち明けられず一人病気と闘う姿もね(´•̥ω•̥`)



そして遂には息子までも攫われてしまい、イップ・マンは一人チンピラどもの巣窟へと向かうのでした。
1対多でもドニーさんには全く敵う気がしない(・ω・)


今回はドニーMeets純愛という奥様必見の内容になっており、コレがなかなか素晴らしい出来でした!


そして何を隠そうマイク・タイソンやマックス・チャンというシリーズでも屈指のアクションの見せ場があるという所も重要ポイントですね!


マイク・タイソンとの直接対決‼︎
”お前の詠春拳と俺の拳、どっちが最速か確かめよう”


ボクサーでヘビー級元世界チャンピオンのタイソン相手に3分のステゴロ対決!
タイソンの重い一撃を受け、かなり追い詰められるドニーさん。
果たして決着やいかに‼︎


続いて『SPL2』で最強の獄長を演じたマックス・チャンとの詠春拳正統を賭けた詠春拳vs詠春拳‼︎

棍棒や双剣を使ったキレッキレのカンフーにはうっとりですたい(´∀`)
まさにラストバトルに相応しい!



ですが地上げ屋のマイク・タイソンも詠春拳正統の名を掛けて戦いを挑むマックス・チャンもこの映画では一人の父親であり、またイップ・マンが全身全霊で倒す相手ではないのです。

そこに今までの悪役との戦いによるアクションとしてのカタルシスは無いに等しいです。


だからこそ本作で描くイップ・マンは”カンフーマスター”のその人では無く、まさに『父』であり『夫』であり『家族』なんですな(´ー`)←良いこと言った風。


今まで仕事を優先していたイップ・マンがマックス・チャンとの詠春拳対決を控えながら、妻との時間を優先してダンスを踊るシーンも素敵でした(*´ω`*)


命を賭けて守る物は己の誇りや名声でもなく、家族だとドニーさんに教わったような気がした(๑¯ω¯๑)

この映画は確かに今までのイップ・マンファンからすると満足いくものでは無いかもしれない。
しかし忘れてはいけないのがこれがイップ・マンの最終章だと言う事。


そして今作を持って”功夫映画を最後にするかもしれない”と語ったドニーさんにとっての功夫最終章だと思いながら観ると不思議と目から汗が止まらなくなる(´•̥ω•̥`)


そしてこの映画の素晴らしいベストアクションはマイク・タイソンでもなければマックス・チャンでも無い。

この激アツな対決を持ってしてもエレベーターで妻を守りながらムエタイ野郎と戦うシーンには勝てない!

ドニーさん夫婦を狙うムエタイ野郎を妻を守りながらというハンデを背負いながら、指を一本も触れさずに闘うこのシーン。


病弱な妻を守るよう最小限の動きで攻撃を防ぎ、エレベーターが止まった所で外に投げ出す。

んで妻を残したエレベーターのドアを後ろ手閉め、『ハニー心配するな。後は任せな』顔のドニーさんの格好良さたるや(*´д`*)

そしてムエタイ野郎を階段降りながら倒しきった所で妻を乗せたエレベーターがドニーさんの元に到着。手を握りしめてその場から離れるあのシーンにはガチ泣きです!

まさに愛とアクションが見事に重なった泣きのアクションシーン( ;∀;)

こんな美しいカンフーを見た事ない!


手放しで傑作!とまでは言えないが、間違いなくイップ・マンの完結に相応しい傑作でしたよ( °ω° )b

今作の前に観た猿人と屁こきドニーさんを見事にわしの頭から消し去ってくれた!
良い口直しでした!


一応物語に直接関わらない形で若き日のブルース・リーが出てくるんですが…

完全にネタ扱いでした(ー ー;)


この純愛ラブストーリーとカンフーアクションの見事な融合。ドニーさんに身も心も委ねて鑑賞する事をオヌヌメします(・∀・)
あーぁ

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