シリーズ3作目。自分には合わなかったです…。
ドーランを塗りたくった朴訥としたおじさんが、たまたまブルースリーの師匠だったばっかりに中国のナショナリズムに担ぎ上げられ、本人も中国武術への誇りは強いから、何だかんだで悪い外国人をボコボコにする。
私がこのシリーズに求めるのはこれだけであって、正直イップ師匠の内面の葛藤とか夫婦愛とかあんま興味無い…。最後の詠春拳vs詠春拳も、私が見たいのは内戦じゃない、堕落した先進国への正義の拳なんだ…。
まぁ、これは好みの問題だと思うので本質的な所ではない。それ以上に、回収されない要素だらけな、ストーリーの散漫さの方が気になった。オムニバス的に色んな要素がごちゃごちゃくっ付いている感じ。やっぱり、中国武術最高！で話を引っ張った前二作の方が明快だったと思う。
マイクタイソンはとても良かったです。イップ師匠もいきなり謎の下段の構えを取り始めて、あそこはテンション上がった。階段を降りながら殴るシーンを真上から撮り続けるのも新鮮だった。62点。
