柊

ダンガル きっと、つよくなるの柊のレビュー・感想・評価

4.2
レスリングを愛してやまない男を肉体改造して挑むアーミル・カーンが熱演。ふざけてないアーミル・カーン初めて観た。笑
そして泣けた。尺が長いインド映画だけど、毎回観る前は長いなぁと気弱になりつつ最後は必ずまだ終わらないで欲しいと願う私。だてに数作ってないボリウッド映画、観客を飽きさせないテクニックは鉄壁。
でもって、インドがこんなにレスリングに熱い国って初めて知った。もう本当に世界は広くて深い。随所にインドが抱える問題を挟みながら、特に女性差別により未来が見えない少女達の嘆きは、かつて観た「サラーム ボンベイ」の時代からあまり改善はされていない事に悲しさが増す。
それにしても、子ども時代から大人時代になっても主人公の女の子達のレスリング技術には恐れ入る。まさかの現役レスリング選手?と見紛うばかりの試合運びに目が釘付けになる。アーミル・カーンに至ってもいつもの年齢不詳な感じは微塵もなく、でっぷり太ったいかにもなインド人姿がお見事!スポ根ドラマの王道がインド映画の音楽にのって熱く熱く展開された。子ども時代の2人がとてもかわいい。いや、かわいいだけじゃなくマジ強い。笑
最後決勝戦を戦うオーストラリアの選手が吉田沙保里に見えたのは気のせいかしら?
インド映画やっぱりハズレ無し。
柊