ちょっと前情報入れなさすぎて鑑賞したのが残念だった。
え？マシュー・モディーン出てたの？ケネス・ブラナー，ゲイリー・オールドマンいた？と観終わっての感想。観てる最中は、字幕を追って、登場人物整理してと忙しかった。それに役者さん達スクリーンの中ではみんななりきっているから宣材写真を見てもなかなかわかりにくい。
と言うわけで，細かい情報は抜きにしても，ノーラン監督細部まで手抜きないね。何か映画観た〜！！って思った。ま，それと作品として面白いかは別だけど…
海外の人たちにとっては原爆と言う最強兵器の成り立ちから科学者の人間的な葛藤プラスその弱さみたいなものでこれで良いのだろうけど、投下された我々日本人にとっては、このオッペンハイマーは最後まで投下後の惨状には向き合ってないなって事がわかってしまう。でもそれはもしかしたらノーラン監督の認識も反映されているのかとも思うし、当時の連合軍にとっては戦争終結の切り札としてこれでいいと言う感覚なのかもしれない。
いち科学者にとって、自分の研究が何に使われてそれが人類にどのような影響を及ぼすのか？とかいった想像力は無きに等しい。むしろ研究のいく末の方が大事なのだろう。当初ブラックホールを研究してたみたいなオッペンハイマーがいつの間にか核爆弾製造へと的を絞ったのかもよく分からないし、時の政治的思惑や個人の割と流されやすい資質などにより祭り上げられた感も否めない。
でもアインシュタインはキチッと一線引いていたし、やっぱりADHDと言われたアインシュタインよりも考え方が幼稚？女癖も悪いし…
そして，戦後スパイ容疑でスキャンダルに見舞われるけど、そのカラクリもアメリカらしい。何かを極めるとそれに付随して嫉妬や欲望が渦巻くのは避けられないのか？国を動かす人間でもスイッチが入るのはそんな個人的なものなのか？と呆然とするが、ロバート・ダウニー・Jr上手いよね。そんな実はせこい人間をとてもそれらしく演じてる。何かいっときよりもシュッとしていい歳の取り方をしてるなって感心してしまったのに…アカデミーの時の態度。やっぱり人間はそう簡単には変われないのね。ショボ〜ンだわ。
そしてやっぱり顔に特徴があるからレミ・マレックは印象に残る。最後証人者として語っていた顔が誰かに似てるってずっと思っていたけど、池松壮亮に似てるんだわ。彼の髪を撫で付けて綺麗にしたらレミ・マレックになる事を発見。
それにしても日本がベニア板の突撃考え、竹やりで防戦訓練をしていた時にこの資金潤沢な開発模様。勝てるわけがない。と改めて知りましたよ。戦うことを学んでは行けません。共に生きる道を探りましょう。
