みーこ

裸足の季節のみーこのレビュー・感想・評価

裸足の季節(2015年製作の映画)
3.8
原題は『MUSTANG』
北アメリカなどに生息する小型の野生馬の総称だそうで…


5人姉妹の光に揺れる長い髪はまさに馬のたてがみのように自由でいて美しいかったー☆



両親の死後、トルコの田舎で叔父と祖母に育てられたラーレは5人姉妹の末っ子で天真爛漫な女の子。

ある出来事をきっかけに、
トルコの女性に対する封建的な思想の檻に囚われることになり、姉達は次々と望まぬ結婚を強いられていくのだったー



とりあえず酷い内容なんですが、
それがその国の風習ならばどうにもね…
と思いつつも、傲慢な叔父や独特なスタイルで進むお見合いにはホラー並みにゾッとしたよ。


処女検査とか、初夜に義両親がドアの向こうで聞き耳立てて「どう?ちゃんと血は出たの?どうなのー?!」って…、そこに嫁(女性)の人権は無いんですかー∑(゚Д゚)


けど中央アジアのキルギスの『誘拐婚』や韓国の『試し腹』よりはまだマシかなぁ…と思ったり。


そんな中でも、
ほぼ下着姿で折り重なるように戯れる姉妹はとてもセクシャルでもあり、芸術的でもあり、陽光に透ける肌も髪も瞳も最高に綺麗なんですよね〜


けして逃げ出せない環境と自由への渇望。


バランスがとても絶妙でそこに圧倒的な映像美も相まってかなり良い作品になってると思います…エゲツない内容だけどね。
みーこ

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