ちろる

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出のちろるのレビュー・感想・評価

3.7
英国版ローマの休日なのかと思ってたら半分は史実だったのね。
主人公は今のエリザベス女王さまなので、アン王子のようなお転婆ぶりや、恋のロマンチックさは抑え気味に描かれます。それでも、史実とフィクションの合間という制約の多い中こういう実在する王族の映画作れるなんてなんか驚きです。

エリザベスの秘密の外出をお供するジャックがあまりに草食系だし真面目くん過ぎるので私的に高揚感は少なかったのですが、戦争の勝利パレードに沸くロイヤルナイトに、様々な哀しみを抱えた国民の想いを目の当たりにして、それらを吸収しながらちゃんと成長して本物の王女となっていく様はしっかりと描かれていました。

今もなお、世界中から愛されて親しまれているエリザベス女王の19歳を描いている作品とあって主役選びはかなり大変だったでしょうが、エリザベスを演じたサラ ガドンは美しさ、聡明さ、上品さ、威厳、全てを併せ持っていて配役に異論はありません。
ただ、マーガレット王女の破天荒さとか見ためとかはあれ、エリザベス王女と差をつけすぎ。こう言ってはなんですがご本人のほうが全然美しいと思うのでキャラ下げすぎだなーと少しかわいそうです。

パッケージにもなっているピンクのドレスで着飾ったエリザベス王女はとてもエレガントで美しいですが、個人的には軍服に身を包んだエリザベスが最高にキュートだと思いました。

余談ですが英国王のスピーチと続けて観るとあの小さかった姉妹がこんな風に!と思って観られるので面白いんじゃないかな。
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