映画武士道

キッズ・レボリューションの映画武士道のレビュー・感想・評価

キッズ・レボリューション(2014年製作の映画)
2.9
あらすじ
経済的に困窮してるフリーの新聞記者の家庭の少年が海水浴をしていたときに、地元のいじめっこが泳いでいるうちにズボンを泥だらけにしてしまう。
仕方がないので近くのゴミ捨て場みたいなとこで拾ったズボンを履いて帰ったらなんとそのズボンは魔法のズボン。
ポケットからなんぼでもお金が出てきます。
貧乏だった少年は一気に金持ちになり豪遊三昧。ゲームや漫画を買いまくったりリムジンを借りてセレブのような生活を送ったり、しまいには近所にいるホームレスたちを金で雇って働かせる経営者みたいなことをしたり。
そんな豪遊三昧の少年だったが、なんとそのポケットから出てくるお金は銀行にあったお金。
単純な打ち出の打ち出の小づちのようなリスクのない魔法アイテムじゃないのが面白い設定。
少年たちがポケットからお金を取り出す金額はだんだんエスカレートし数十億単位になる。
被害額が大きくなり全国の銀行は経営状態が悪化し営業停止状態になり国家財政も傾く事態に。
銀行から謎の現金消失現象を調査する警察はこの主人公の少年が怪しいとマーク。少年は指名手配犯に。さらには現金が無限に出てくる魔法のズボンを悪の組織も目をつけマフィアのような奴からも狙われる羽目になる・・・
ここまでの設定はすごく面白い。
ドラえもんみたいにほぼノーリスクで魔法の道具でなんでもできる感の魔法万能感ではなく魔法にはリスクがある。指輪物語のトールキン的な魔法グッズ感。
というかこのストーリーは指輪物語の影響を受けていると思う。
クライマックスも悪の組織の連中に追われて溶鉱炉に逃げ込んだので、これは絶対やるぞ!ターミネーター2のあれか指輪物語じゃん!って思ってたら案の定やりました。
魔法のズボンを悪用されないために溶鉱炉に投棄。
魔法のズボンは謎の爆発とともに消えてしまう。
この辺りはもう指輪物語を見ている人ならわかると思うけど指輪物語のまんまですよね。

こういう設定はかなりアリでよくできてるしちょっと面白い演出はあるものの、ストーリー展開がだいぶ微妙。さらにキャラも弱い。特にヒロインの女の子が正直、全然かわいくない・・・。(青髪でモヒカンみたいな髪型。しかも序盤にズボンの秘密を知って主人公をゆすって金を要求。途中から急に改心して主人公の仲間になるけどそれはそれでなんか微妙。むしろ悪役であったほうが良かった感すらある)
魔法のズボンを利用してむしろ主人公の少年が悪の組織を作るとか世界経済を混乱させる経済界の魔王的な存在になって新聞記者の主人公の父と対決させる(デスノートかな?)みたいな展開にしてみても良かった。

ストーリー展開まじでもうちょっとやりようあるだろ・・・
っていう惜しい作品でした。
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