実話ベースで作られた本作。ただその実話を私は詳しく知りません。鑑賞後帰宅し早速稲葉事件についてWebで調べました。結果本作が結構生々しく作られていたという事が分かります。非常にリアルだったと思います。
綾野剛さんは仮面ライダー555出演時から存じておりますが、デビュー当時は、舌が短いのか長いのか滑舌が悪い印象が強いかったです。が、最近はそれもあまり気にならなくなり素晴らしい俳優さんになったと感じております。そして本作の熱い演技は圧巻でございました。全くの個人的な思いですが、本作では若いころの松田優作さんと少しダブってしまいました。
綾野さんの演技だけではなく、他の俳優さんの演技もすばらしく、また全体的に話が非常に分かり易かったです。ここ最近でこんなにも集中して鑑賞出来た作品があっただろうかと文句なしの1本でございます。但し、本作品中の１つの見せ場的シーンで何故お笑いコンビTKOの方をあの役どころで起用したのか。またしょうがないところですが、70年後半から80年前半にかけての街並みが映るシーンがどうしてもその時代を再現できていない事が気になりこのスコアと致しました。が、気になるのはその2か所のみで、やはり良作な邦画であることは間違いないと思っております。
本作冒頭UFCにも出場経験があるプロレスラーの高阪剛さんが出てきて何か嬉しくなりました（チョイ役でしたけど）。
