まこと

日本で一番悪い奴らのまことのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
4.5
「シャブとチャカ、どっちが大切なんすか!?」

「凶悪」の白石監督が紡ぐ、実話ベースの話。(性格には暴露本だけど)
とにかく面白い!和製「ウルフオブウォールストリート」だ。

綾野剛の見事な演技に終始圧倒される。前半の世間知らずなお坊っちゃんからヤ○ザ紛いな姿、喋り方に変貌していくのは同じ役者とは思えない。
特筆すべきは初めて○○を打つところ。目が血走りヨダレが出る場面は狂気が滲み出ていた。


何より素晴らしいのは、掘り下げようと思えば、どんどん重く、キツイ話、描写にすることは可能なのに、シリアスなシーン、暴力シーンのあとにすぐ訪れるクスッと笑えるシーンが用意されていることだ。
故にただの重いだけ、胸糞悪いだけの映画にならず、軽快さがエッセンスされており、印象に残りやすい。
アントニーがインド人と間違われてキレる所やTKO木下のコントのような雰囲気は思わず笑った。あと中村獅童の「はい、こんにちわ~ 」これは名言。


個人的に、終盤とあるシーンで綾野剛が投げられるシーンがあったが、あそこは北の国からのオマージュのように感じた。
五郎が大きくなった純にふっとばされるシーン…純の成長に五郎も視聴者も感動してしまうあのシーンだ。同じ北海道舞台だし。


私が常々レビューでも言ってるようにこと映画において「暴力(血)」と「性描写」は頗る親和性が高いのだ。
その見事な調理バランスを味わえた。白石監督の手腕、ここにあり。














初めてキャバクラ行った時あるある
・敬語になりがち
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