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日本で一番悪い奴らのOiwoのネタバレレビュー・内容・結末

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

【ストーリー】
諸星(綾野剛)という警官がヤクザと絡み、犯罪行為に手を染め、堕ちていくまでのストーリー。
拳銃押収の数を増やす為、ヤクザやロシアの流通ルートを駆使して、拳銃を手に入れ、それを押収。このようなやり方は道警上層部からの命令でやらされ、それが正しいやり方だと教えられていた。または大量の拳銃(200丁)を手に入れる為、事前取引の覚醒剤20kgを黙認。(実際は120kgであった。)しかし、覚醒剤の運び屋に裏切られ、拳銃は結局手に入らず。
それがきっかけで、諸星は夕張警察署に異動となる。
そのストレスから諸星自身も覚醒剤に手を染めてしまう。そして、覚醒剤の所持、使用の疑いで逮捕される。
その後の裁判で諸星は道警上層部の違法行為に関与したメンバーの名前を上げるが、裁判では諸星以外、罪に問うことはなく、現在も在籍中。

【感想】
続きが楽しみで飽きずに見ていられた。
諸星が入社時、先輩にどうして警察になったという質問をされた時、市民の安全を守る為、と言ったが、先輩はそんな下らないことを聞いてるんじゃないと一蹴していた。諸星の下に新人が入り、同じ質問を諸星がした時、新人も同じ答えを言った。しかしその時、諸星は黙ってしまい、先輩と同じことを言えなかった。恐らく、諸星が捌いている覚醒剤で愛人がヤク中になったことで、今自分がしていることが間違いなのか疑問に感じたんだと思う。
最初は市民の為にと思っていたのに、いつから間違えたのか、上司の為に頑張っていただけなのが哀れに感じた。課長にお前には重い十字架を背負わせてしまったことに対して、諸星は何のことか気付かなかったり、ラスト、刑務所の謁見で弁護士にあなたは道警に騙され、全ての罪を被らされようとしていると告げられても、道警や自分がやったことは決して悪いことではなく、市民の為と思っていた諸星があやつり人形のようで可哀想に感じた。
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