すずき

アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲のすずきのレビュー・感想・評価

3.0
ヒトラーは実は、遥か古代に地球に降り立った、不死の異星人ヴリルだった!
更にカリギュラ、チンギスハン、ビンラディン、ジョブズなど、歴史に名を残す偉人達もヴリル人!
彼らの目的はただ一つ、人類根絶!
前作の戦いの後、月面に僅かに生き延びた人類は、資源とエネルギー不足により、最早限界が近かった。
人類がこの先生きのこるには、地球の地底に住むヴリル人のエネルギー源、「聖杯」を奪うしかねえ!

って話なんだけど、脚本が割とお粗末で、見ている最中はイマイチ主人公たちの目的や、行動の動機が分からんかった。
そしてラスボスの目的は、最後まで見てもよく分からんかった(笑

んで、予告編でも紹介されてる世界の偉人たち、中盤までなかなか出てこない上に、ようやく登場しても活躍の場は殆ど無く、キャラ立ちも希薄なまま退場してしまった。
これは普通に良くない所だな。
だってさ、皆ジョブズやプーチンが大活躍して、人を殺しまくる所を見たいでしょ???俺は見たかったぞ!
アクション的にも、そこまで盛り上がらず…。

バイオレンスシーンは、そこまでグロくないから安心…と言いたい所だが、前半の指切断シーンだけリアルで痛そう。
それなら他のゴアシーンにも力入れて、酷い殺され方する金正日とかジョブズとかが、俺は見たかったぞ!

じゃあこの映画は何が描けているの?と言えば、「ジョブズ信者」をディスるネタだ。
高い本体価格、自由にカスタマイズ出来ないデザイン、長ったらしい規約…自分もiPhone使いなので(≠ジョブズ信者)非常によく分かる(笑

総評としては、惜しい作品。
素材としてはバカバカしくて悪くないんだけど、どうにも調理法が上手くなかった!

とりあえず、地球の地下にトカゲ人間と恐竜達が大帝国を築いてるなら、ゲッター線でも照射すればいいと思います!