おたしん

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のおたしんのレビュー・感想・評価

4.0
テロ阻止が目的だから戦争映画に分類されるのかもだけど視点が違くて新しかった。
これはすごいな…考えさせられる作品。

空の目。
カメラ映像が緊迫感を煽る。
ハチドリとか虫の小型ドローンすごいなって感心してたのも束の間で緊張しまくりでした。
ずっと緊迫してて疲れちゃうのに終盤さらにヒヤヒヤしてもう大変。

標的確認からミサイル発射までの流れをリアルに見ることができた。
急いで仕留めないといけないとは言ってもすぐポチって押せるものじゃないよな。
法的にとか倫理的にとか被害を最小限にとか色々考えたうえでの決断。

任せるとか言われてもこんな大事の責任なんて取りたくもないよな…。
逆にめちゃくちゃ重要な決定をしておいてすぐ卓球に戻る奴もいてビックリ…。

ビスケットとコーヒー片手に決定がなされたってのはまた皮肉というか何というか。
邦題のサブタイトル「世界一安全な戦場」ってのが効いてる。
実際その場にいないと知り得ない恐怖は絶対あるけど遠く離れたところで決まっていくのよね。
偵察隊もミサイル撃つ人も気持ちは同じだけど虫型ドローン操作してた彼にしか分からない怖さはあるはず。
少年話しかけてきたときマジでヒヤヒヤしたしパン買うとこも怖すぎた。

人が死にまくったり銃撃戦だったり爆発だったり血まみれになるようなシーンはほとんどないけど違った怖さを感じた。
少女の安全を考えなければならないのは大正解なんだけど自爆テロによりもっと多くの被害が出るのも食い止めなければならない。
命を比べちゃいけないけど…これは難しすぎる。

色んな偉い人からの許可が必要だったりの大きすぎるミッションだったけど結果はどうあれこれが望まれていたこと。
推測値で挑んだり被害予測も45%だったことにしたりと何だか無理矢理な気もしたけどそうなってしまうのか。

ミサイル発射を担当してた2人の涙がすごくつらかった。
自分は本当に正しいことをしているのか不安になるよね。

冒頭フラフープを可憐に回して遊ぶ少女を微笑ましく見てたけどラストにその映像をまた見たときは泣いてしまった。
何の罪もないのに…全てはタイミングだとも思えてしまう。


アーロンポールがイケメンだった!
ヘレンミレンもかっこいいけど!
コリンファース様が制作側にいたってのが驚き。
おたしん

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