はこ

君の名は。のはこのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.5
新海誠はかつて1人でアニメを作って世間の注目を浴びた。アニメはひとりで作ることが出来る、そのあたり前のようであってそうでないものをやってのけた。そして今度は漫画アニメ、分かりやすくいえば萌えアニメで空前のヒットをやってのけた。これだけでも新海誠は強運の持ち主か高い才能の持ち主かのどちらかだろう。萌えアニメは軽んじられるメディアだが、洗練された世界の描写か、人気バンドとのコラボレーションか、キャッチーなフレーズなのか、ヒットの原因は分からないが、今度新海誠及び萌えアニメは転換期を迎えることは間違いない。しかしぼくはここまで評論家じみたことをつらつらを並べてしまったのは、肝心の映画の中身については、2回も見たくせに、覚えていないのだ。加齢もあるのだろうけど、クオリティの高い映像とマッチングした音楽、萌えアニメらしからぬ演技に至るまで非常に良く出来ているのは分かる。だが、ちょっと経つと中身を忘れてしまう。こういう映画に出会うのは稀有としか言いようがない。
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