SRKEN

何者のSRKENのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.8
人の暗部を引きずり出して見る最高の悪趣味。
シの応酬に打ちのめされる。心理描写がいちいち細かく秀逸。就活と言うよりも、シャーデンフロイデ、承認欲求などを現代社会ならではの表現で問題提起している。

SNSなどでの「全て分かった」風で見下す事や、自分が凄いとアピールする事で自己を、保たないといけなくなる怖さをかいている。
自分も俯瞰して演技している演出、SNSの表現方法、佐藤健もあんま好きでなかったけど、細かい心の動きもうまく出していました。

若い時は自尊心強く分かった風になりがちで、ネット社会で増長していると感じる。もちろん歳いっても、自分のやってきたことや立場に固執して同じ様になる人も多くなっているので、ぜひ色々な世代皆んなに観てほしい作品でした。
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