ほしざわ

何者のほしざわのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
5.0
もう自分の傷を抉られまくり上映中は泣きそうになりましたが大傑作です。

就活あるあるもそうなんですが、
あの時期の何者かになろうかとしていた自分と全てが重なり、自分の痛いところを見せつけられた感じがして本当にしんどかったです。

と言うかあの時期の自分探し程痛々しいものはないですよね。自意識と幻想の中で自己を問われ、まだ何者にもなれていないのに、何か思い込み足掻く姿が突き刺さりました。グサグサくる台詞もたくさんありました。

しかし、あれだけ足掻いたのにいざ、内定をもらい社会人一年目になると、これまで思い込んでいた自己が全てリセットされ、また何者と言う問いが自分の中でなされるんですよね。自己PRで語った内容なんて白紙になる。

何者の答えを見つけられる人なんて結局一握りで、この映画に出てきたギンジが一番強い人間なんだと思った。

観た後は絶対に誰かと語りたくなるので、複数人での鑑賞がオススメ
ほしざわ

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