ほしざわ

ボヘミアン・ラプソディのほしざわのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
5.0
最高だった!!なんだかよく分からないけど、観終わった感想の第一声は「勝った…!!」でした。

母親の影響でクイーンの音楽を幼少期から聞いていた&天才の伝記映画が好きと言うのもあり絶対に観に行こうと決めていた本作、
天才の伝記映画として、ある種とてもセオリー通りのシナリオではあると思います。しかしこの映画に限っては、そのセオリー通りのシナリオがラスト21分のライブシーンのエモーションを高めているのだと思います。

孤独に耐えながら本当の自分、仲間、家族とは何かを葛藤し、真の家族とまた巡り会うと言うシンプルかつ普遍的な愛の話でありますが、誰もが(規模は違えど)考えたり、悩んだ事があるテーマで、とても感情移入がしやすい話なのです。

そしてそこからのライブ・エイド
私自身もライブはとても好きですが、ライブの一番の魅力は一体感だと思います。
彼らのドラマを見て、再び家族と「生きる」事を選んだフレディ。
あのライブシーンは本当に生きているんです。その生きている喜びをスクリーンの彼らと喜び、共有する一体感。本当に気持ちが良くて、なんだか誇らしい気持ちにまでなりました。

ただのライブシーンがあんなにもドラマティックなのは、その前のテーマがしっかりと描かれて、観客を盛り上げる起爆剤が上手く計算されているのだと思いました。

エンディングのdon't stop me now が流れた時は涙が止まりませんでした。
フレディの生涯を描くに辺り、もっと悲しいラストもあり得たはずですが、
この映画は、フレディの死ではなく生に向かって描かれます。
悲しいはずのラストがアップテンポの明るい曲とともに流れ、
「あぁ…人生に勝ったんだ…!!」
と爽やかで充実感で満ち溢れたラストになります。

本当に素晴らしい映画でした。
誰が見ても楽しく満足の出来る音楽映画だと私は思います。
1つだけ…!エンドロールにも歌詞を付けてくれ〜〜!!!!
ほしざわ

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