侘び寂びと三味線の音色がマッチした人形アニメ。三味線と折り紙使いの能力者のクボが、襲いくる闇の親族から身を守るため、三種の武具を探しに行く冒険劇。日本の死生観や静けさを理解してくれてた世界観や物語はとても好感が持てる。スタジオライカの中でも完成度高いと思う。
アメリカの声優陣がめっちゃハマってて、モンキーをシャーリーズ・セロン、闇の姉妹をルーニー・マーラー、お供の1人、クワガタ武士をマシューマコノヒーが演じていて超豪華。そして全員超上手い。特にマシューマコノヒーのアメリカンな話し方が癖になる。ぜひ字幕版で見ていただきたい。
人形アニメと折り紙を活かした中盤の昔話の演出は、紅葉と花をもとに形づくられ、三味線の音色と共に語られるとても美しいシーンの一つ。
味わい深い美しい名シーンが多く、エンディングのビートルズの名曲の三味線アレンジもセンスある。
コロナ禍後にみると、当時ですら大変な時間とマンパワーが必要な撮影を今はできるのかな？と考える。
