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フォレスト・ガンプ/一期一会のrinrinのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「一期一会」という副題で損してる作品。人生に影響を与えた一作として過言ではない。

20歳頃、アメリカンニューシネマにかぶれて、「俺たちに明日はない!」、「真夜中のカーボーイ」が最高にかっこいいと思ってしまうという歪んだ価値観を、和らげてくれた映画だった。

アメリカ人的にも、ベトナム戦争に果敢に挑んだ者、反戦をかかげヒッピーになった者の、自身を振り返るセラピー的な側面のある映画だったんじゃないかな??

この作品の肝はフォレスト・ガンプの永遠の恋人ジェニーの描かれ方にある。

アメリカンニューシネマ好きには、ジェニーの破滅的な価値観と、自由の憧れへの愚直さに共感したが、最期のさいごにフォレスト・ガンプへの信頼と愛(おそらく恋愛ではないのだけれど…)に目覚めるという一連の流れが素晴らしかった。
ジェニーをそう簡単に改心させちゃいけないのだ。フォレストには悪いけど…。ただの男女の恋愛だけではない、右と左の政治と信念のぶつかり合いが水面下で行われていて、そこにジェニーの虐待問題、ダン中尉の戦争により全て奪われたものの哀れさなど、様々な要素が詰め込まれている。
それに理解せずとも寄り添いながら、文字通り駆け抜けていくフォレストの生き様はやっぱりすごく輝いてる。

あと、この作品は明るいおやすみプンプンだと思う。異論は認める。
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